心室性期外収縮 原因 子供 診断と治療ガイドライン

小児の心室性期外収縮について、基礎疾患の有無、経過観察の重要性、頻度の推移、自立神経の関与、学校の心臓検診後の管理について解説します。親御さんが知っておくべき注意点は?

心室性期外収縮 原因 子供

心室性期外収縮 原因 子供
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器質的心疾患のない特発性

小児の心室性期外収縮の多くは、心臓に構造的な異常がない「特発性」で、予後は良好です。

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有病率と年齢による変化

学校心臓検診で0.4%に発見され、学年とともに発生頻度が増加する傾向があります。

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経過観察で自然減少

多くの症例で時期とともに頻度が減少し、長期予後はきわめて良好です。


心室性期外収縮 原因 子供 特発性と器質的



小児の心室性期外収縮(VPCs)は、正常な小児にもしばしばみられる不整脈であり、その多くは器質的心疾患を伴わない「特発性心室期外収縮」です。 新生児の約20%近くにも認められるという報告があり、基礎心疾患を有さない心室性不整脈の予後は良好であるとされています。


参考)多源性心室期外収縮 概要 - 小児慢性特定疾病情報センター


機序としては、異所性自動能亢進もしくはトリガードアクティビティーによるものがほとんどです。 昭和医科大学病院の小児循環器部門では、「期外収縮とは心臓が本来のリズム以外のタイミングで突然余分な収縮(ドキッ)を起こす現象」と説明しており、小児の多くは器質的心疾患を有さない良性の経過をたどります。


参考)期外収縮 - 昭和医科大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患…


ただし、先天性心疾患術後例では、多形性心室期外収縮、心室頻拍、心室細動を起こす例があるため、基礎疾患の有無は重要な鑑別点となります。 心エコーや胸部レントゲンで異常が見られない場合は、自律神経の乱れが原因と考えられ、半年から1年に1回の心電図検査だけで経過観察を行うのが一般的です。


参考)5歳児の心室性期外収縮


心室性期外収縮 原因 子供 頻度と有病率

学校心臓検診で発見される心室性期外収縮の有病率は0.4%ですが、年齢とともに増加傾向を示します。 1万人あたりのVPCsの出現率は、小学生で38.20、中学生で65.67、高校生で86.39であり、学年とともに増加しています。


参考)https://jspccs.jp/wp-content/uploads/j2604_328.pdf


また、学年とともに発生起源部位の頻度が左心室優位から右心室優位に変わることから、この増加分は新規発生ではなく、右室流出路起源の単形性心室期外収縮が思春期に増加することが示唆されています。



頻発する心室性期外収縮の小児例を対象とした観察研究では、観察期間0~7年(中央値3年)で、無治療で経過観察された31例中、複数回のホルターが施行された18例のうち頻度が減少したものは12例、増加したものは1例のみでした。 小児期の基礎疾患のない心室性期外収縮の予後は比較的良好で、左室収縮低下をきたすものはまれです。


参考)https://confit.atlas.jp/guide/event/jspccs57/subject/OR15-1/detail?lang=ja


心室性期外収縮 原因 子供 自立神経とストレス

心室性期外収縮は、ストレスや睡眠不足、疲労によって増加することが知られています。 成人では喫煙やアルコール過多も増加要因ですが、小児では主に自律神経のバランスの乱れが関与します。


参考)循環器疾患(小児・内科)|習志野市谷津の小児科 - 谷津こど…


ホルター心電図やトレッドミル運動負荷心電図で、運動時に期外収縮の増加がないことを確認する必要がありますが、基礎疾患がなければ殆どの場合(一部を除き)、予後は良好です。 5歳児の症例報告では、心エコー、胸部レントゲンに異常が見られず、自律神経の乱れが原因と考えられ、半年から1年に1回の心電図検査だけで経過観察を行うことになりました。



期外収縮は健康な人にも多くみられる不整脈であり、これが自然に治るとはいえないものの、成長とともに減少したり、気にならなくなったりするものです。 自覚症状はなく、お風呂に長く浸かっても構わないとされています。


参考)子どもの腹痛と期外収縮


心室性期外収縮 原因 子供 学校心臓検診後の管理

学校心臓検診で心室性期外収縮が発見された場合、運動負荷による消失を確認後、年1回経過観察されるのが一般的です。 基礎心疾患のない小児期の心室性不整脈の長期的な予後は良好とされています。


参考)https://jspccs.jp/wp-content/uploads/j1905_482.pdf


ただし、極めてまれに多形性心室頻拍や心室細動にいたる一群が潜在することがあります。 11歳男児の症例では、6歳時に学校心臓検診で心室期外収縮と診断され、運動負荷による消失を確認後、年1回経過観察されていました。しかし9歳頃から動悸を自覚し、11歳時に頻度が増加、Holter心電図で心室期外収縮は全心拍数の25%、最長50秒の持続性心室頻拍を認め、治療目的で紹介され入院となりました。


参考)Pediatric Cardiology and Cardi…


小児の心室期外収縮・心室頻拍は単形性の右室流出路起源のものが多く、自然予後は良好である。しかしながら、極めてまれに多形性心室頻拍や心室細動にいたる一群が潜在する。 多形性心室頻拍の早期発見のためには、学校検診後の経過観察中であっても、自覚症状の出現に特に注意して問診を行う必要があります。


参考)https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679648518784


心室性期外収縮 原因 子供 意外なリスクと注意点

一般的には要注意といわれている期外収縮は、6個以上が連続して出ている場合です。 しかも、単に連続しているだけではあまり意味はありません。連続している期外収縮の間隔が十分に狭いとき、あるいは次第に狭くなりながら連続しているときが要注意です。



もともと心臓病を持っていて、心臓の働きが悪いこどもに心室性期外収縮がおこる場合は、注意が必要で、予防、治療のための薬剤を使うことがあります。 重症な不整脈ですと、意識がなくなったり、けいれんしたりなどの症状を認めることがあります。



しかし、期外収縮は自覚しないことがほとんどで、大人も多くの人に期外収縮を認めますが、自覚している人は少ないものです。 3歳の子どもに、自覚症状はないのが普通です。 頻繁に期外収縮が続いたり、症状が強い場合は、医師に相談し、心電図や心エコーで詳しく調べ、必要に応じて経過観察やごくまれに薬の使用を検討します。



日本小児循環器学会 小児不整脈の診断・治療ガイドライン(PDF)
小児不整脈の診断基準、治療方針、経過観察の指針が詳細に記載されています。


昭和医科大学病院 期外収縮 小児循環器
小児の期外収縮について、やさしく解説した医療機関の公式情報です。


日本心臓財団 5歳児の心室性期外収縮
小児の心室性期外収縮に関するQ&A形式の解説。経過観察の判断基準について。

【指定第2類医薬品】イブA錠 90錠