「期間中」は、ある始点から終点までのあいだを指す表現です。医療現場では、入院期間中、治療期間中、観察期間中のように、一定の範囲をまとめて示すときに使われます。単に「途中で起きたこと」ではなく、「その区間に属すること」を示すのがポイントです。
たとえば「入院期間中は安静」「術後期間中は創部を清潔に保つ」のように使うと、対象範囲がわかりやすくなります。ここで重要なのは、期間中が“時間の幅”を示す言葉であることです。医療従事者の記録では、この幅がずれると指示の解釈にも差が出やすくなります。
英語の during は、日本語の「~の間中ずっと」「~の間に」に対応します。英ナビ!辞書では、during は一定期間の始めから終わりまで、またはその期間中のある時点を表すと説明されています 。つまり、期間全体を通す用法と、その期間内の一部を指す用法の両方があります。
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医療英語では、during treatment、during hospitalization、during recovery などがよく見られます。ここで混同しやすいのが for です。たとえば「for two weeks」は長さを示し、「during two weeks」はその2週間という枠内で起きた出来事を示します 。
医療従事者向けに注意したいのは、「期間中」が状況によって解釈の幅を持つことです。たとえば「手術期間中」は、手術そのものの実施時間だけを指す場合もあれば、術前準備から術後の観察までを含めて話す場合もあります。口頭指示では、この差が伝達ミスにつながりやすいです。
意外に見落とされるのは、同じ「期間中」でも、部署や職種によって想定する範囲がずれる点です。看護、薬剤、検査、リハビリで、見ている時間軸が異なることがあります。そのため、共有文書では具体的な日付やイベント名を添えるのが実務的です。
英文書類では、期間中を単純に during に置き換えるだけでは足りないことがあります。英語では、何の期間中なのかを名詞で明確に出す必要があります。たとえば「during hospitalization」「during the postoperative period」「during the observation period」のように書くと誤解が減ります。
日本語の「期間中」は便利ですが、英文では抽象度が高すぎると不自然になります。実務では、期間名をはっきり書くことが重要です。英文カルテや患者説明資料では、期間を省略せずに記すことで、解釈のゆれを小さくできます。
医療記録では、「期間中」を使う場面と、日付を直接書く場面を分けると整理しやすくなります。ルールとしては、患者安全に関わる内容ほど具体化するのが基本です。たとえば「入院期間中の転倒リスク評価」より、「2026年7月25日から退院までの転倒リスク評価」のほうが明確です。
この使い分けは、記録の再現性にも関係します。後から見返した人が同じ解釈をできるかどうかが重要です。だからこそ、期間中という言葉は便利である一方、文脈を省くと危うい表現でもあります。
独自の視点として注目したいのは、「期間中」は時間表現であると同時に、責任範囲を示す言葉にもなる点です。医療現場では、誰が、いつまで、何を担うのかを暗示する役割があります。たとえば「入院期間中の管理」は、病棟での管理責任を強く連想させます。
この観点は検索上位で見落とされがちですが、実務ではかなり重要です。言葉の意味だけでなく、どの業務範囲を含めるかまで考えると、文書の質が上がります。
参考リンク:duringの基本義と期間の長さの違いを確認する際に役立ちます。
英ナビ!辞書 during