
グリクラジド錠20mg/40mgは、各社で販売中止の案内が出ており、経過措置満了時期は2026年3月末予定とされるものが複数あります。
参考)https://med.nipro.co.jp/servlet/servlet.FileDownload?file=00PJ2000008QRYzMAO
販売中止の理由は、需要減少、設備老朽化、安定供給の見込み不足などが中心です。
参考)https://www.yg-nissin.co.jp/products/PDF/4435_4769_z1.pdf
実務では「販売中止日」よりも「在庫消尽時期」と「経過措置満了時期」を分けて把握することが重要です。
同じ一般名でも製造販売元ごとに案内文が異なるため、採用製品ごとに確認が必要です。
経過措置品目は、薬価基準から削除されるまでの移行期間を意味し、満了後は保険請求の扱いが変わります。
厚生労働省の資料では、薬価削除は告示改正と経過措置期間を経て進み、必要に応じて延長される仕組みが示されています。
参考)https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001655200.pdf
そのため、院内では「いつまで処方可か」だけでなく、「いつから薬価削除か」「延長の有無」をセットで確認する必要があります。
医療事務・薬剤部・診療科で情報がずれると、請求や在庫管理に影響しやすい点も見落とせません。
40mg製剤では、先発品のグリミクロン錠40mgが代替候補として挙げられる例があります。
一方で20mg製剤は代替候補品が示されない案内もあり、単純な同一成分置換では解決しない場合があります。
切り替え時は、規格、錠数、薬価、包装単位、患者の服薬状況を確認し、必要なら処方設計を調整します。
特に施設内採用が複数メーカーにまたがる場合、メーカー別の中止日と代替候補を一覧化すると混乱を減らせます。
グリクラジドはSU薬であり、高齢者糖尿病では低血糖に注意が必要です。
参考)https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/19.pdf
日本糖尿病学会の資料では、グリクラジドは比較的低血糖が少ないとされる一方、腎機能障害がある患者では減量や慎重投与が必要とされています。
参考)https://www.shirasagi-hp.or.jp/goda/fmly/pdf/files/178.pdf
高齢者糖尿病診療ガイドラインでは、SU薬はできるだけ少量で使う方針が示されています。
参考)http://www.igaku.co.jp/pdf/1609_tonyobyo-02.pdf
薬剤変更の機会は、単なる品目整理ではなく、低血糖歴、腎機能、食事量、併用薬の再点検につなげる好機です。
見落としやすいのは、販売中止のお知らせを読んだだけでは院内運用が止まらないことです。
採用削除、在庫消化、代替オーダーのセット登録、疑義照会テンプレート修正、電子カルテのマスタ更新まで連動が必要です。
とくに経過措置満了が近いと、処方継続の可否や保険請求の確認が集中しやすく、現場負担が増えます。
そのため、薬剤部だけでなく外来・病棟・医事課が同じ日付を共有する運用が実務上の要点になります。
参考として、厚生労働省の薬価削除手続き資料には、経過措置の考え方や延長の仕組みがまとまっています。
厚生労働省 薬価削除等手続きの明確化について
販売中止案内の一次情報は、各社の医療関係者向け案内が実務確認に有用です。
沢井製薬 グリクラジド錠20mg/40mg「サワイ」 販売中止のご案内
東和薬品の案内では、販売中止理由と経過措置満了時期、代替品の考え方が確認できます。
東和薬品 グリクラジド錠20mg/40mg「トーワ」 販売中止のお知らせ
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