
急性胃アニサキス症は、アニサキス症の中で最も頻度が高く、全体の約90%を占める主要なタイプです。 感染経路としては、アニサキス幼虫が寄生した海産魚介類(特にサバ、アジ、サンマ、イワシ、サケ、イカ)を生食することで経口感染します。
発症までの時間は、生鮮魚介類を食べてから1時間から数日、通常は8時間以内とされています。 具体的には、食後3〜4時間経過した頃に突然の激しい上腹部痛で発症することが特徴的です。
症状の特徴として、みぞおちの部分に激しい痛みが生じ、吐き気・嘔吐を伴うことが多く、時に軽度の発熱がみられることもあります。 この痛みは「のたうち回るような痛み」「今まで経験したことのない痛み」と表現されるほど激烈で、多くの場合は救急外来を受診するほどの強い痛みとなります。
参考)アニサキスなら
痛みの程度は個人差がありますが、持続性の痛みが続き、嘔吐や発熱、腹部膨満感を伴うことがあります。 症状の程度は個人差があり、全く症状が現れない方もいらっしゃいますが、激しい腹痛があれば速やかに医療機関を受診する必要があります。
参考)アニサキス食べてしまったら(治療)| 都筑仲町台駅前まつのぶ…
急性腸アニサキス症は、胃アニサキス症に比べると頻度は低いものの、重篤な合併症を起こす可能性があるタイプです。 感染経路は胃アニサキス症と同様、アニサキス幼虫が寄生した海産魚介類の生食による経口感染です。
発症までの時間は、食後十数時間以降〜数日が経過した頃に症状が出現します。 胃アニサキス症よりも発症が遅いのが特徴で、虫体が腸に達してから症状が現れます。
症状の特徴として、激しい下腹部痛が生じ、吐き気・嘔吐・発熱を伴うことがあります。 腹部膨満感があり、腸閉塞を来すこともあります。 症状が非特異的なため、診断が困難な場合があります。
重篤な合併症として、まれに腸閉塞や消化管穿孔など重篤な合併症を起こすことがあります。 腹膜炎、腸閉塞、腸穿孔を合併することもあり、その場合は入院での治療が必要となります。 胃アニサキス症と異なり、腸アニサキス症では内視鏡での虫体摘出が困難な場合があり、対症療法のみで経過観察することもあります。
消化管外アニサキス症は、胃アニサキス症や腸アニサキス症と比べると非常に珍しいタイプですが、重篤な経過をたどる可能性があるため注意が必要です。 感染経路は同様ですが、虫体が消化管を破って腹腔内へ脱出し、腸間膜などへ移行して肉芽腫を形成することがあります。
参考)https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/anisakiasis.html
発症までの時間は様々ですが、消化管を穿通した後に症状が現れるため、他のタイプよりも遅れて発症することがあります。症状は寄生した場所によって異なり、腹痛や発熱などの症状が見られます。
このタイプの特徴として、アニサキスが消化管を破り、腹腔に侵入した状態を指します。 腹腔内で虫体が移動し、肝臓や膵臓、脾臓などの臓器に寄生することもあります。症状は非特異的で、診断が非常に困難な場合があります。
治療としては、内視鏡での虫体摘出が難しい場合が多く、対症療法で症状を抑えることになります。 現在のところ、アニサキスを直接除去できる薬は存在せず、虫体が自然に死滅するまで症状に対する治療を行うことになります。
アニサキスアレルギーは、アニサキス自体へのアレルギー反応として注目されているトピックで、虫体の生死にかかわらず発症する可能性があるため、非常に重要な視点です。
発症のメカニズムとして、魚介類の生食後に蕁麻疹を主症状とするアレルギー症状を認めることがあります。 アニサキス抗原が体内に入っても1回目は症状を認めませんが、2回目に同様の抗原が入ってくると発症します。 これは、1回目の曝露で体がアニサキス抗原を記憶し、2回目の曝露でアレルギー反応が引き起こされるためです。
症状の特徴として、血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫などのアナフィラキシー症状を呈することがあり、重篤な場合には生命に関わることもあります。 意識消失といった重い症状が現れることもありますので注意が必要です。
このアレルギー反応の重要な点として、生きたアニサキスだけでなく、死んだアニサキスでも起こる可能性があるため、加熱調理した魚介類でも発症する可能性があります。 アレルギー症状は、虫体の生死にかかわらず発症する可能性があり、蕁麻疹、発疹、呼吸困難などのアナフィラキシー症状を生じることがあります。
治療としては、内視鏡による虫体摘出が困難な場合、死滅するまで薬で症状を抑える治療を行います。 アレルギー反応が疑われる場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド薬による治療が行われます。
参考)アニサキス症(詳細版)|国立健康危機管理研究機構 感染症情報…
アニサキス症の予防と対策は、加熱と冷凍が最も効果的な方法です。アニサキスは熱に弱く、60度で1分間、70度以上の加熱により死滅します。 魚介類を十分に加熱調理することで、確実に感染を予防できます。
冷凍による予防方法として、−20℃以下で24時間以上冷凍することで、アニサキス幼虫を死滅させることができます。 家庭用の冷凍庫でも、−20℃以下で48時間以上冷凍すれば、アニサキスを死滅させることができます。
参考)アニサキスの症状と治療法|野々市市、金沢市、白山市の金沢消化…
具体的な予防策として、以下の方法が推奨されています。
参考リンク。
厚生労働省 アニサキスによる食中毒を予防しましょう - 予防方法と注意点が詳しく記載されています
国立感染症研究所 アニサキス症 - 臨床症状や診断方法について詳しく解説されています
愛知県衛生研究所 アニサキス症 - 臨床症状や予防方法について詳しく記載されています
チオビタドリンク 100ml×30本 [指定医薬部外品] (× 3)